みなさま、こんにちは。DSKです。
内閣府の調査で中高年のひきこもりが若者よりも多い事が分かりました。
ひきこもり=ダメな人という風潮もありますが、それだけでは終われない状況があります。
明日は我が身。
中高年のひきこもりは決して他人事とは言えません。
ひきこもりの潜在数は100万人以上?
内閣府が40~64歳の5000人を対象にした「生活状況に関する調査」で明らかになった、中高年ひきこもりの推計は61万人でした。
引きこもりは思春期や若年層に多い
おそらく多くの人がそう思っていたのではないでしょうか。
ひきこもりに対して、内閣府も青少年問題だと捉えていたため、40代以上の調査は初めて行われました。
すると、15~39歳の合計54万人を上回り、ひきこもりの高年齢化を示すものとりました。
中高年のひきこもりの人数は、家族や本人の意向や認識できていない範囲など、潜在的な人数を合わせると100万~200万人は存在すると主張する専門家も少なくないようです。
さらに中年以降にひきこもりを開始した人は57%と大半だということです。
環境、リストラ、介護。時代に振り回された
ひきこもりは本人の問題とされてきましたが、近年は新しいタイプのひきこもりも出てきています。
内閣の調査では、中高年がひきこもるようになった理由の55.3%が「退職」や「職場での人間関係」など就労に関するものでした。
約74%の人が「正社員として働いたことがある」と回答しており、ひきこもりの多くは社会人として生きてきた人たちなのです。
それがどうしてひきこもってしまったのか。
中高年は基本的に給料も高くなっている頃なので、会社の景気が悪くなるとリストラの対象になりやすく、突然の解雇を言い渡されるケースも少なくありません。
また、上のやり方と同じ様に長時間労働や休日出勤などの過酷な労働環境で体を壊す人もいます。
近年では、親の介護のために仕方なく退職する人も増えてきました。
さまざまな状況がありますが、共通して言えることとして、中高年の再就職は難しいということです。
今まで会社でやれてきた自信は挫かれ、やっと再就職しても年下の上司に怒られる。
精神的にかなり辛い状態です。
そんな状態では自己嫌悪に陥る人も少なくなく、自然と友人などとも会う回数は減っていくでしょう。
時代の流れは他人事ではない
これは特別な事例でしょうか。
確かに同情はするけど自分とは無縁。と思っている人も多いでしょう。
ですが、今は大手企業でさえ終身雇用は難しいと言っています。
中高年に対して、セカンドキャリアを援助したり早期退職を勧める企業も増えてきました。
今、中高年は「会社に必要な人材」と「経費の削減対象」の二極化が進んでいると言えます。
決して今の中高年は遊んでいたわけではなく、前時代の必要とする努力をしていました。
それが時代が変わり、見合わないからと見捨てられようとしています。
10年後は今のやり方が正しいとは限りません。
今の20代、30代も決して他人事ではないのです。
会社でなく、個人で生活できる力を身につけていきましょう。
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