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五十嵐大輔

レバレッジ系投信。強制損切りの恐怖

みなさん、こんにちは。DSKです。


近年、インフルエンサーなどの影響もあり、米国株へのつみたて投資が流行っています。


米国株への投資自体は良いと思いますが、レバナスなどレバレッジをかけた投資はリスクが高いのでやめておきましょう。


レバレッジ系は増えれば利益も多くなりますが、下がり幅も大きくなります。


最悪、強制損切りもありますので、老後資産など大事な資産には投じないことが懸命です。


最近流行りのレバナス


近年、投資系インフルエンサーの影響もあり、米国株のレバレッジ商品に投資する人が増えてきました。


代表的なものはレバナスといって「レバレッジ」と「ナスダック」を掛け合わせた投資信託で、米国のNASDAQ100の動きに対して、2倍程度の値動きになる様に設定しているファンドです。


最近流行りの米国インデックス。

しかも、ここ数年だけでいえばS&P500よりも成績の良いNASDAQ。


それにレバレッジをかけられるなら、安心だし儲かる!と沢山の人が飛びつきました。


しかし、こういった商品に飛びついた人の多くが忘れているのが、損する時は2倍損するということです。


レバナスをはじめとしたレバレッジ型の金融商品は、金融庁として2021年6月の時点で注意喚起を行っており、「主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品」という見解を示しています。


また、こういったレバレッジ型の金融商品はつみたてNISAに対応していません。


つまり「ハイリスクハイリターンの投機商品」という扱いなのです。


これで老後資金など、将来の必要資金を作ることは危険だと言えるでしょう。


繰上償還で強制損切り


レバレッジ型のリスクが高いという話をすると、中には「それは一時的であって、将来的に成長するから大丈夫」といった意見を言われることもあります。


もちろん、将来成長が期待できるインデックス投資では、一時的な下落に一喜一憂する必要はありません。


しかし、レバレッジ型の投信に関しては、ただ耐えれば良いという訳でもない場合があります。


それが繰上償還のリスクです。


繰上償還とは、期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期限を待たずに償還することや、無期限の投資信託が運用を終了することをいいます。


一般的な繰上償還であれば、運用自体は堅調だが人気がなかったから終了という場合があるので、繰上償還をしても利益になることもあります。


しかしレバレッジ型の場合、基本的には下落時点で繰上償還となります。


レバレッジによって下落が大きくなり繰上償還に追い込まれるので、償還時点で強制的な損切りとなる場合が多いです。


一般的なつみたて投資で言われる「値下がりは一時的だから継続しておけばプラスに転じる」を実践しようとしても、強制的に終了されてしまったら机上の空論で終わってしまいます。


「値下がりを気にしなければ良い」といった単純なことではないんですね。


まずは1つ。レバ無しつみたてを


投資は自己責任という言葉がある様に、インフルエンサーや評論家が絶賛している商品にしたとしても、誰も責任はとってくれません。


確かに、米国インデックス投資は理論上、長期で行えば負けないということもあるでしょう。


しかし、それらはあくまで過去のデータを元にした結果であり、これからも理論通りに行くとは限りません。


そもそも理論通りにいくのであれば、投資で負ける人はいなくなります。


理論的には負けないし、レバレッジをかけて大きく儲かるし、レバレッジ型が良い!と思ってしまいますが、万が一のことも考えてリスク分散もしっかりしておくべきでしょう。


仮に初心者でこれから投資をするのであれば、まずレバレッジをかけない投資をしても十分です。


リスクの低い投資で堅実に資産形成を行い、その上で少しずつ取れる分のリスクを取っていく様にしましょう。












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