みなさま、こんにちは。DSKです。
先日、友人と話をしていたときに「来年は控除で5万くらい返ってくるから、飲みに行こう」と言っていたのですが、確認すると所得控除だったので1万くらいだと伝えるとガッカリしていました。
控除には所得控除と税額控除があるので、ガッカリしない様に違いを理解しておきましょう。
ということで、本日のテーマは【所得控除と税額控除の違いを知る】です。
所得控除と税額控除の違い
年末調整や確定申告の時期になるとよく耳にする「控除」
控除された分だけ「税金が安くなる」は正しく、控除があるとその分税金は安くなります。
ただ、よく勘違いされるのが、所得控除と税額控除です。
この2つの違いは、税金額を直接引くかどうかです。
所得控除は控除額を引いてから税率をかけるのに対し、税額控除は計算で出た税額から控除額を引きます。
これを理解するためには、税金額算出の流れを知っておく必要があります。
税金が決まる流れは
①収入ー必要経費=所得金額
②所得金額ー所得控除=課税所得金額
③課税所得金額×税率=税額
④税額ー税額控除=税金額
となります。
上記の様に所得控除は②、税額控除は④で控除します。
では、このタイミングの違いでどう税金が変わるのか。
控除タイミングでの税額の違い
例えば、収入が600万、必要経費100万、税率20%だとします。
そして控除額が20万だった場合に所得控除と税額控除でどう変わるのか。
①は両方とも同じで600万(収入)ー100万()=500万(所得)
まず所得控除の場合
②500万(所得)ー20万(所得控除)=480万(課税所得)
③480(課税所得)×0.2(税率)=96万(税額)
④は無しなので、支払い税額は96万円となりました。
次に税額控除の場合
②は無いので課税所得は500万
③500万(課税所得)×0.2(税率)=100万(税額)
④100(税額)ー20(税額控除)=80万円(最終税額)
以上のように同じ控除額でも、種類によって最終的な税額は変わります。
控除を駆使して節税しよう
同じ控除額でも、所得控除なのか税額控除なのかによって、支払う税金額がどう違うか説明しました。
上記はあくまで控除のタイミングを説明するもので、どちらの控除が優れているというものではありません。
基本的に、所得控除で課税所得が下がることによって税率が下がったり、所得控除を使い出た税額をさらに税額控除で減らすという様に併用して利用します。
少ないですが、所得と税額で選べるものもあるので、その時は状況に合わせて上手く使っていきましょう。
大まかに2種類に分けて説明しましたが、所得控除も税額控除も様々な控除があります。
自分の利用できる控除はあるのか、それによりどれくらい節税できるのか。
少しずつでも慣れて、より良い節税を行なっていきましょう。
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