みなさま、こんにちは。DSKです。
先日、知人の入っている保険を見直しをした際に、過剰に入っていたので保障を少なくする事を提案すると「もし足りなかったら困る」と言っていました。
確かにあまりにも足りないと困りますが、100%安心を求めると高額な保険料になってしまいます。
確率を考えて、過度に心配するのはお勧めしません。
ということで、本日のテーマは【損失回避の法則と保険の関係】です。
誰にでも備わっている「損失回避」の本能
皆さんは「損失回避の法則」というのをご存知でしょうか。
「損失回避の法則」とは行動心理学上の理論で「人は得をするよりも、損をしたくない思いの方が強い」という理論です。
例えば、必ず「50万もらえる」と「50%の確率で100万もらえる」だと前者を選ぶ人が多くなります。
それが、借金が100万あるとなると後者を選ぶ人が多くなるのです。
内容は同じなのに結果が変わってくるのには、例え50%の確率でも「借金という損失」がなくなる事を期待する事が原因にあります。
この様に、人間は得られる利益よりリスクを取ってでも損失を嫌うのです。
万が一の損失に耐えられない
この損失回避はよく投資の世界で使われます。
人は損失を嫌うので、利益が10万得られることより損失が5万で抑えられる事を重要視します。
その為、多くの人は損失が苦痛で損切りが出来なくなったり、まだ上がる余地があるのに少しでも上がったら利確してしまいます。
実はこの法則は保険加入にも関係しています。
保険は万が一の病気や怪我のためですが、この病気や怪我という「損失を回避」する心理が働き、確率的に少なくとも「損失を負わない」ためにコストを支払う様になります。
そのため、多くの人が万が一になると損失どころか利益になる様な保険に入ってしまうのです。
万が一に利益になるのはギャンブル
病気や怪我といった「万が一」の準備をしたいと思う気持ちは分かります。
しかし、"万が一"という様にその確率は低いものです
冷静に考えると結局は無駄に保険料を多く払っただけになる確率が高くなります。
残念ですが、保険は超優秀な頭脳を持った人たちが計算し尽くして、必ず保険会社が儲かる様に出来ています。
つまり、万が一の時に必ずプラスになる様な保険の掛け方は、言い換えれば保険ギャンブルです。
しかも、多くは掛け捨てになりますし、仮に当たっても実際の自分の利益は大したことはありません。
それに本当に大きな問題になったとしても、日本には公的保証がかなり充実しています。
確率と金額を考えれば不要な保険が多いと言わざるを得ないでしょう。
保険は絶対に不要とまでは言いませんが、無駄な支出を削減するためにも、本当に必要なのか冷静に判断して見直しをしていきましょう。
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